『嫌われる勇気』レビュー【自己啓発の定番】アドラー心理学入門書

『嫌われる勇気』の読了レビュー、書評記事になります。

超有名どころであり、自己啓発の定番。
読書好きを自負していながら2020年になって初めて読みました。

新しい本ではありませんが未だに書店の目立つところに陳列されていて人気ぶりが伺えます。

いつの間にかTポイントが貯まっていたので、買っちゃいました。
Tポイントはエネオスの給油でコツコツ貯めています。

ということでね、今回は『嫌われる勇気』を今さら読んだなんちゃって読書好きによる書評記事です。

  • 『嫌われる勇気』の内容
  • 『嫌われる勇気』を読んだ感想
  • 『嫌われる勇気』で印象に残った言葉

今記事では主に上記3点について紹介しています。

目次(クリックでジャンプ)

『嫌われる勇気』はアドラー心理学の入門本

ほほ笑む職人
  • 初版:2013年12月12日
  • 著者:岸見一郎、古賀史健
  • 発行所:ダイヤモンド社
  • 頁数:294ページ

本書のメインテーマは「アドラー心理学について」です。

全編、「哲人」と「青年」の対話形式で話が進んでいきます。

  • 「哲人」:アドラー心理学を研究する老人
  • 「青年」:色んな不満や劣等感を抱えた青年

対話形式は好みの分かれるところではあります。

私としては、「青年」にも「哲人」にも全く感情移入できなかったのでやや読みにくさを感じました。
個人差があるので、この辺は実際に手に取ってみて頂ければと思います。

心理学と聞いてとっつきにくさを覚える必要は全くありません。
『嫌われる勇気』は「アドラー心理学の専門書」という感じではなく、「アドラー心理学の入門書」と言った方が適切な表現でしょう。

心理学という学問を解説する書籍でありながら、読み進めやすい内容になっています。

心理学ってやや苦手な分野ですが、アドラー心理学はかなりとっつきやすい心理学と感じました。

『嫌われる勇気』の内容

教えて!
本の構成

第一夜:トラウマを否定せよ
第二夜:すべての悩みは対人関係
第三夜:他者の課題を切り捨てる
第四夜:世界の中心はどこにあるか
第五夜:「いま、ここ」を真剣に生きる

  1. 目的論
  2. 課題の分離
  3. すべての悩みは対人関係

特にこの3つはなるほどといった感じです。

実際に自分の生活に取りいれられるかというと難しいところではありますけどね。

考え方のひとつとして知っておくと気持ちが楽になるかもしれません。

ちなみに、第四夜・第五夜の「共同体」というテーマ。
正直あまりピンと来ないというか理解できませんでしたので、今記事でははしょります。

第一夜は主に【目的論】について説かれている

【目的論】は賛否両論ありそうですが、私的には「賛」。


あるところに「貧乏な青年」がいた。なぜ貧乏なのか?

A.貧しい家庭に生まれ育ち、幼い頃から働きづくめで充分な学問もできず、高給な職に就けなかった。

これは「目的論」と真逆の「原因論」という考え方になります。
例で言えば、貧乏な理由は生まれ育った家庭が原因だという考え方ですね。

では「目的論」とは何か。

例で言えば、貧乏なのは自分が選んだ道であり、生まれ育った家庭は関係ないという考え方です。
これだけ聞くと随分と薄情な冷たい理論のように感じますが、そうではありません。

  • 過去に支配されない生き方
  • 「人は変われる」を前提に考える

こういったことが書かれています。

若干極端な感じもしますが、ふむふむといった感じです。

私自身「何事も自分の選んだ道だろうよ」という考えを持っています。
これは目的論とは違うにせよ、原因論にはあまり賛同しない派の身としては受け入れやすい理論かなと感じました。

第二夜・第三夜は主に【課題の分離】について説かれている

この本で最も参考になったのは【課題の分離】という考え方。


職場に自分のことをよく思っていない人がいる。

あの人に好かれるためにはどうしたらいいだろうか、自分の何が気に食わないんだろうか。

こんな状況、生きていればままあることだと思います。

【課題の分離】とはつまりこう。

「自分をよく思わないのは相手の課題であって自分の課題ではない」という考え方です。

自分のことをどう思うかは相手の自由だから放っておきなさいということです。

【課題】は互いに干渉しない方がよいとアドラー心理学では説かれています。

ただまあ、ここまで極端に割り切れるかっていうと難しいところだと思います。
普通にサラリーマンやっていればそうもいかないよね。

全体を通して【すべての悩みは対人関係】が説かれている

「すべての悩みは対人関係」。

アドラー心理学を一言で表すとこれです。

非常にシンプル。

手をつなぐ家族

人はなぜ悩むのか、それは突き詰めればすべては対人関係だということが本書を読めば理解できると思います。
もしも広い宇宙に一人っきりであれば、何も悩むことなんかないと説いているわけです。

  • お金
  • 仕事
  • 家族
  • 容姿
  • 恋愛
  • etc

どんな悩みであれ、元を辿ると対人関係に行きつくのです。

やや極論な感じもしますが、本を読んでいけば理解できる部分も多かったです。

『嫌われる勇気』の感想

COURAGEの落書き

アドラー心理学というものに触れること自体初めてでしたが、なんとなく大枠は理解できたかなと思います。
非常にシンプルでありながらも、人間社会の核心をついているなーという印象。

アドラー心理学は何か問題を解決する心理学ではありません。
「考え方として知っていれば気持ちが楽になるもの」として私は解釈しました。

嫌われることを恐れない

タイトル「嫌われる勇気」というのは、嫌われることを恐れるなということ。

自分を嫌う(どう思うか)のは相手の課題。

つまり相手の思考の問題であり、自分ではどうしようもできないこととして本書で解説されています。
「課題の分離」という考え方です。

「課題の分離」は、理不尽だらけな現代社会ではものすごく大切な考え方だと感じました。
アドラー心理学に理解のある者同士でなければ実践は難しそうなので、心の内に秘めておくのがいいのかもしれませんね。

『嫌われる勇気』で印象に残った言葉3選

親指を立てるおじさん

本書を読んで印象的だった言葉を3つだけご紹介します。

その1:アドラーの言葉

大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。

引用元:『嫌われる勇気』44ページ

ついつい他人のことを羨んでしまいがちな私たち。

ついつい周囲の人と自分を比べてしまいがちですよね。

自分にないものをねだっても何にもなりません。
自分の武器で勝負するしかないんです。

当たり前だけど、忘れがちなこと。

その2:結局は自分

自分を変えることができるのは、自分しかいません。

引用元:『嫌われる勇気』143ページ

「他人と過去は変えられないが自分と未来は変えられる」ってやつですね。

色んな自己啓発本に登場する定番フレーズですが、とても好きな言葉なので今回も引用させてもらいます。

何か変えたきゃ自分でやるしかありません。
当たり前だけどとっても難しいこと。

その3:自分と他者

他者はあなたの期待を満たすために生きているのではない。

引用元:『嫌われる勇気』186ページ

やや冷たい印象も受ける言葉。

例えば「同僚の仕事を手伝う」という行為、これは一見すれば同僚のために見えます。

実は、自分が「早く帰りたい」「褒められたい」「感謝されたい」「評価を上げたい」っていう願望が隠れているもんです。

他者に期待しすぎないっていうのは、実生活でも大切な部分だと思います。

全く期待するなっていうのは、やや極端な気もしますけどね。

まとめ:アドラー心理学はシンプルで興味深い反面、実践しにくい

たくさんの人形
嫌われる勇気

・アドラー心理学がわかりやすく解説されている
・身近な例え話が多く理解しやすい
・対話形式なのが好きになれない
・アドラー心理学について理解はできるが、実生活で実践できることがあまりない
・登場人物「青年」の態度が好きになれない(内容と関係なし)

アドラー心理学について初めて触れる機会でした。
非常にシンプルで興味深い考え方な反面、やや極端な割り切った考え方も多いなと感じました。

現代社会においてそのまま実践できることは少ないかなと思います。

アドラー心理学は非常にシンプルなので、とりあえずこの本を読んでおけばそこそこ理解できそうですね。
ただし、「共同体」という考え方はどうにもピンと来ず理解度はイマイチです。

続編の『幸せになる勇気』という本も出版されています。
こちらもレビュー記事がありますのでぜひどうぞ。

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