- ポジティブ思考(プラス思考)
- ネガティブ思考(マイナス思考)
どちらの思考も社会生活に欠かせないもの。
なのに、ネガティブ思考って悪者扱いされていません?
世間的に、ポジティブな・前向きな・プラス思考がさも正しいことのように扱われていません?
私、そんな価値観に常々違和感を感じています。
そもそも私がネガティブ思考寄りっていうのもあるんですけどね。
今回はポジティブ思考・ネガティブ思考について考えてみました。
結論から言えば、どちらも必要な思考。
どんな人も両方の思考を使い分けているからこその世の中だと思います。
両方大切な思考なのに、ポジティブの方が正しいことのように言われるのは納得いきません。
ポジティブとネガティブ共存してこその人間

私自身、どちらかといえばネガティブ思考強めの人間です。
いつ何時もネガティブっていうことじゃなく、もちろん場面によってはポジティブ強めな私が出現することだってあります。
例えば、宝くじ買うときなんて超ポジティブ思考です。
みんなそうだよね?
ネガティブもポジティブも波のように寄せては返すを繰り返し、その両方に支えられて人間は生きているのです。
この世は成り立っているのです。
ポジティブ思考を考える

そもそもポジティブ思考って、Wikipediaさんによるとこうゆうことみたいです。
積極思考(せっきょくしこう、英: positive thinking ポジティブ・シンキング)は、なんでも前向きに物事を考えればそれは実現し、人生はうまくいく、という考え方[1]、物事の良い面を見ようと努め、ポジティブな姿勢を保ち、「思考そのもの」を変えることで現実を変えることを目指す思考法である。ポジティブな思考はポジティブな現実を、ネガティブな思考はネガティブな現実をもたらすとされる。
引用元:Wikipedia
世間一般でポジティブ思考といえばこんな感じですかね。
物事の将来をより良い方にイメージしたり、物事の良い面を見ようとするのは非常に良いことだと思います。
考え方自体は私にも理解できます。
この気持ちがなければ、世知辛い世の中を生きていくのは並大抵のことではありません。
ネガティブ思考を考える

そもそもネガティブ思考って、Wikipediaさんによるとこうゆうことみたいです。
元来は哲学の分野で用いられる語で、この世界は悪と悲惨に満ちたものだという人生観をさす。反対語は楽天主義(オプティミズム)である。ジャコモ・レオパルディの世界観と世界は盲目的な意志によって動かされているとするショーペンハウアーの思想が悲観主義の代表である。
引用元:Wikipedia
Wikipediaさんの説明は正直よくわかりませんね。
スケールが壮大すぎる。
私が言いたいのはこういうことじゃないんです。
私の解釈としてはこんな感じです。
何事も最悪の自体を想定し、悲観的な気持ちになること。起きもしないことを心配しては落ち込んだり不安になったりする考え方。
引用元:達ブログの頭の中
一方で、物事の成り行きを多角的に推測し起こり得る不測の事態を想定する能力に長けた思考である。
無論、こんな気持ちだけで毎日を送っていれば気が滅入ってしまいますけどね。
私は自称ネガティブ思考強めです。
何か物事があると、まだわからない先を考えて不安になって心配になってしまう性格なのです。
自分でいうのもアレですが、それは短所ではなく長所のひとつ。
この後にも書きますが、世の中には「ネガティブ」によって支えられている面が多くあります。
身近なネガティブ思考

身近なネガティブの例をひとつ。
自動車学校に通った方なら一度は言われたことがあるでしょう。
「『だろう』ではなく『かもしれない』」の気持ちで運転しよう。
- 人が飛び出してくるかもしれない
- あの車は止まってくれないかもしれない
「グゥ」の音も出ないほどに正論ですよね。
「だろう」で運転していれば、いつか事故を起こすと思います。
ネガティブっていうのはマイナスな・消極的な・悲観的な思考です。
確かにその通りです。
しかしその一方で、慎重な・用心深い・思慮深い思考でもあると思うのです。
もしもあなたが今日も無事故で過ごせたならば、それは世のネガティブ思考の皆さんのおかげなのです(大げさ)。
仕事におけるネガティブ思考

- 契約とってみせるぞ!
- このプロジェクトは何としても成功させるぞ!
- バリバリ働いてたくさん稼ぐぞ!
きっと何事も初めはポジティブな感情からスタートです。
そしてここから先はネガティブ力が試されるときです。
- プレゼン失敗したらどうしよう
- 難しいこと頼まれたらどうしよう
- これで上手くいくのか
悩みや不安があふれ出てきます。
ネガティブ思考のお出ましです。
そんな不安があるからこそ、知識をつけたり資料を作ったり根回ししたり。
ポジティブな思考で生まれた目標や夢が、ネガティブの支えで徐々に達成に近づいていくのです。

ん~。
ああなるかもしれないし、こうなってしまうかもしれない・・・。
どうしようかな・・・。



何悩んでんの!?
なんとかなるっしょ!
大丈夫でしょ!
チームの中に、楽観的というかポジティブ思考強めの人がいるのは構いません。
いや、むしろ絶対的に必要な存在であり必要な感情です。
っていうかポジティブな思考が一切なければ仕事なんてやってられません。
「報われるかもしれない」という感情があってこその労働です。
だけど、ポジティブなだけでは上手く行かない場合が多いですよね。
ネガティブ思考もあって初めて仕事は上手く行くのです。
軍事用語のネガティブ


ネガティブ思考とはやや離れます。
雑学程度に知っといて頂ければ何時か役に立つかもしれません(ポジティブ思考)。
何時も役に立たないかもしれません(ネガティブ思考)。
実は軍事用語としてもネガティブという言葉が使われます。
ネガティブリスト。
日本語に訳すと「やってはいけないこと」。
各国の軍にはこのネガティブリストというものが規定されています。
つまり、「やってはいけないこと」以外は何をやってもいいということ何だそうです。
命を懸けた極限の場面。
「やってもいいこと」ではなく「やってはいけないこと」をルールとした方が指示しやすく、判断もしやすいんでしょうね。
ちなみに、日本の自衛隊は「ポジティブリスト(やってもいいこと)」に従い行動するそうです。
以前読んだ田母神さんの本に書いてあったのをふと思い出しました。
都知事選以降、あんまり顔みないけど元気なのかなー。
↓対話形式で書かれた本で、軍事系苦手な方にも読みやすいですよ。
とっかかりの1冊にもオススメです。
ポジティブを押し付ける人が苦手


ポジティブ思考・ネガティブ思考。
どちらも必要でどちらが良いとか悪いではないと、ここまで訴えてきました。
最後に言わせてください。
ポジティブ思考を正しいこと・正義かのように人に押し付けるのは絶対にやめた方がいい。
ここまで記事書いてて気づいたんですけどね。
ポジティブを押し付けてくる人が苦手だなと。
そういえば、思い出した。
昔、何かのTV番組で有吉がベッキーにあだ名をつけるという場面があったんですよね。
で、つけたあだ名が「元気の押し売り」。
ひどい。
それに倣って言わせてもらうと、「ポジティブの押し売り」する人が苦手。
色んな考え方があって成り立つ世の中です。
ポジティブさんもネガティブさんも確実に世の中に必要な思考です。
仲良くやっていきましょうよ。
まとめ:「ポジティブ=いいこと」というのは間違い


ポジティブ思考は人を突き動かす原動力となり、夢や目標を打ち立てます。
そしてネガティブ思考がそれを支え、夢や目標への道を作るのです。
ちょっとカッコつけるとこんなイメージです。
ポジティブ思考とネガティブ思考。
どちらもこの世になくてはならない考え方。
真剣に考えたことないだけで、たぶん多くの人は2つの思考を自然と使いこなしながら生きています。
じゃなけりゃ、仕事なんてできません。
なのに、「ポジティブ思考=良いこと」「ネガティブ思考=良くないこと」。
こんな風潮はやめて欲しいということを訴えたいのです。