サウナ最高、大好き。
私にとってサウナの価値観が変わったのは『医者が教えるサウナの教科書』を読んだことがキッカケ。
『鬼滅の刃』を買いに行った本屋さんで何の気なしに目に入った1冊の本。
運命の出会いってこんなもんですよね。
この本に出会ってサウナの効果や正しい入り方を知り「ととのう」を体験した私、今やすっかりサウナーの仲間入り。
ということでね、今回は『医者が教えるサウナの教科書』の解説を基に、主観満載でサウナの魅力をお伝えできればなと考えています。
ととのえるために重要なのは「正しくサウナに入ること」。
「サウナ=汗をかくための施設」だけではもったいない

私の住んでいる北海道で言えば、サウナは主に温泉施設に併設されていてサウナ専門店な形態は少ないです。
今ではすっかりサウナーな私ですが、元々はただの温泉好き。
当時の温泉好きなだけの私から言わせればサウナはおまけであり、「サウナ=より汗をかくための施設」という認識しかありませんでした。
たくさん汗をかいて、風呂上りのフルーツ牛乳をよりおいしく飲むためにサウナに入る。
私にとってサウナの存在意義・役割はそんなもん。
『医者が教えるサウナの教科書』を読んでだことをキッカケにサウナに対する認識と入り方は激的に変わりました。
今現在、立派なサウナー(見習い)となった私から言わせれば、サウナで汗をかくだけというのは実にもったいない。
後に紹介する「ととのう」を体験すれば、サウナの価値観は大げさではなく一変します。
湯上り後のフルーツ牛乳、サウナーとなった今ももちろん大好きです。
入浴は肉体を癒しサウナは脳を癒す

勘違いしてる方も多いかもしれませんが、サウナは汗をかいて体調を整えるのが役割ではありません。
サウナは「脳疲労を吹き飛ばす」ことこそ真の能力であり、単純に肉体的疲労が癒されることにとどまりません。
「脳」に対する効果が重要なのです。
温泉につかって体を癒す、そして正しくサウナに入って脳を癒す。
はい、これで完璧に心身の疲れがリセットできます。
詳しい解説は本書にまかせるとして、実体験として脳のスッキリ感は一度味わうとクセになります。
脳はぼーっとしているときにも多くのエネルギーを使う
脳はものすごく働き者。
例えばぼーっとしながら何か考えている時間、皆さまにもありますよね。
実はあのぼーっと考えている時間、脳の8割近いエネルギーを消費しています。
無駄使い甚だしいところですね。
バリバリ仕事をしていない閑散期、ぼーっと過ごす休日。
肉体は疲労が徐々に回復していきますが、実は私たちの脳は全然休めていません。
働き続け疲労が取れず全然休めない、医学的知識がなくともこれが良い状態でないことは明らかです。
では、どうすれば脳を休ませられるか?
さ、ここで登場するのが今回の主役「サウナ」なのです。
脳をオフるならサウナが最も庶民的

サウナの効果を考えると、まずなにより簡単に「脳をオフる」ことができる点が挙げられます。
「脳をオフる」ことで有名な3つの方法を並べてみましょう。
- マインドフルネス
- 瞑想
- サウナ
どう考えてもサウナだけ突出して圧倒的に庶民的。
他の2つは、そもそもどこでどうやるのか調べるところから始まるレベル。
普通のサラリーマンが「よし!やってみよう!」とは中々なりません。
私の住む北海道では、大体の場合500円前後で温泉にもサウナにも入れます。
居酒屋さんでビール一杯頼むのと大体同じ。
一杯のビールを我慢して、週に一度くらい心身の疲れを癒すのも悪くありません。
デジタルから強制的に離れられる時間=サウナ

医学的な側面から脳を癒すのは本書に書かれている通り。
医学的なこと以前に、そもそも物理的にデジタルから隔離できる空間であり、間違いなくそれもサウナの魅力でしょう。
サウナでスマホいじったり、パソコンやったりなんて普通しませんよね?
電子機器から完全に離れるというのは仕事的にも習慣的にも容易ではない現代社会。
デジタルデトックス的な意味でもサウナは非常に優秀。
私も暇な時間ができるとついついスマホをいじいじ、目的もなくYouTubeを眺めSNSをチェック。
サウナに行けばそんなことできません。
せいぜいサウナに備え付けのテレビをサウナー達と一緒に観るくらいなもんです。
たまにはデジタルから解放されるのも悪くないですよ。
サウナによる一石八鳥の効果と私の体感

「サウナには一石八鳥の効果がある」と書かれています。
- 脳疲労が取れて頭がスッキリする
- 決断力と集中力がアップする
- アイデアやひらめきが舞い降りる
- 感情的にならなくなる
- 睡眠をコントロールできるようになる
- 感覚が敏感になる
- 肩凝り・腰痛・眼精疲労がやわらぐ
- 見た目がよくなる
④⑦はサウナ特有の効果ではなく温泉でも体験可能でしょう。
私が今現在実際に体感できたのは④⑦を除いて3つ、サウナー歴2か月の駆け出しサウナーでも3つ。
おそらくサウナーデビュー戦でも1つは体験できることでしょう。
脳疲労が取れて頭がスッキリする
私の場合、普段からアイデアをひねり出したり難しい計算をしているような環境にはありません。

自分にも脳疲労ってあるんだろうか
脳疲労の少ない(と思う)自分でも効果を実感できるのか半信半疑。
結果から言えば「疑ってゴメンナサイ」、サウナ後・外気浴ちゅうのスッキリ感には驚きました。
頭がスッキリする感覚を人生で初めて味わったような気がします。
この頭スッキリ体験が私をサウナ好きへ導き、サウナー道を歩ませたといっても過言ではありません。
本書のメインテーマである「ととのう」手順を実践すればおそらく体験できるでしょう。
ぼーっとして何も考えていないのに、脳がさえわたっているあの感覚。
私の語彙力では表現しきれない、あの「ふわっとしていながら冷静」なあの感じ。
冷静と情熱の間。
これはまじで一度体感して見て下さい。
アイデアやひらめきが舞い降りる


私の場合、アイデアやひらめきといっても大したことじゃありません。
- 家族の誕生日プレゼント選び
- ブログネタ
- 明日着る服のチョイス
他人からしてみればクソどうでもいい事ですが、サウナ帰りの着替え中や車の運転中にふと妙案が浮かぶときがあります。
庶民の悩みなんてそんなもんです。
ま、悩みの中身は置いといて。
考え事がまとまったり、悩みが解決するのは気分がいいもんです。
睡眠をコントロールできるようになる


私の場合サウナー歴も浅く「睡眠をコントロールできる」とまでは言えませんが、夜の寝付きは間違いなくよくなります。
サウナに行った当日の夜、その翌日くらいまでは効果が持続するような印象です。
布団に入って目を閉じたと思ったら、次の瞬間にはもう朝。
布団に入ったはいいけど、「ん~、眠れないな」と思いつつスマホをいじってしまう心配なんてまるでありません。
仕事や遊びで全力疾走した日も同じようにすぐ眠れますが、肉体的疲労感で泥のように眠るにつくのとサウナ後の寝入りの良さは感覚が全く違います。
ヘトヘトでグッタリしている状態ではないのにスッと眠れる、これは中々快感です。
睡眠に関しては下記記事も参照。


「ととのう」を体感するためには[サウナ→水風呂→外気浴]


さ、ここまでサウナに正しく入るとこんな効果があるよと紹介してきました。



で、サウナの正しい入り方は?



ととのう?
肝心なサウナの入り方と「ととのう」についてこの項でようやくご紹介いたします。
サウナに正しく入れば「ととのう」を体験できるのです。
本書にも書いていますが、紹介するのはあくまで基本的な流れ。
途中に休憩や洗体・入浴は挟んでも問題なく、各自気持ちのいい・効果的な流れを模索して見て下さい。
私の基本ルーティーンは、[サウナ→水風呂→外気浴]を1セットとしてこれを3セット。
自身が気持ちいいと感じることが最も大切で、その日の体調や気分によってセット数を変えましょう
ととのえ手順1.サウナの目安は背中の真ん中の温度


まずはサウナ。
どれだけの時間サウナに入るかというのは個人差があり、本書ではおおよそ下記目安を推奨されています。
- 脈拍が平常時の2倍になる
- 背中の真ん中温かくなる
私は脈拍を測るのが苦手、なんか鼓動を感じるのが生理的に苦手なんですよね。
なので、私は背中の真ん中を目安にサウナを出るようにしています。
背中と言ってもなんか曖昧ですが、私の感覚で言えば肩甲骨の間より少し下辺りが温かくなってきたらOK。
時間にすると88℃サウナで約13分、10分の砂時計が落ち切ってから更に数分といったところでしょう。
初めのうちはよくわからないかもしれませんが、目を閉じて背中に神経を集中させると何となくわかってきます。
背中は鈍感な部分なので、ここが温まれば全身温まっているという理論です。
それから、サウナ室内では体の高低差をなくすことで体が均一に温まります。
なので、スペースが許せば足を下ろしてではなくあぐらや体育座りが効率的です。
ととのえ手順2.水風呂で羽衣をまとう


サウナから出たら汗を流して水風呂へ。
水風呂が苦手で抵抗のある方、息を吐きながらだと比較的楽に水風呂に入れますので是非一度お試しあれ。
実は私も水風呂はやや苦手で、息を吐きながら・そして腕は水から出しておくと比較的入り易いかなと感じます。
息を吐きながら思い切って肩まで水の中へ、肩まで水に入りますが私は先述したとおり腕は出したままにします。
そのままじっとしていると体の表面に羽衣のような膜ができて冷たさが和らいできます。
冷たさで麻痺しているのか、羽衣ができているのか初心者サウナーにはよくわからないでしょうが、数回繰り返しているうちに「羽衣感」が肌感覚でわかるようになってくるはずです。
この羽衣が水風呂の重要ポイント、一度体感できると水風呂への苦手意識もなくなることでしょう。
むしろ水風呂で羽衣をまとってじっとしている時間の何と心地よいことか。
サウナで火照った体を冷やし肉体的に気持ちいいのはもちろんのこと、脳が冴えわたるあの感覚もまた魅力なのです。
そして気道がスースーしてきたら水風呂終了の目安。
気道スースーって言葉だけ見ても意味不明でしょうが、これも体験すると何となくわかってきます。
なんとなく肺が冷たいような感じになって、明らかに体がクールダウンしている感覚がくればそれが水風呂終了の合図。
ちなみに水風呂の羽衣は簡単にはがれてしまうので、水風呂に先客がいるときはそ~っと水風呂に入りましょう。
これ、サウナーのマナー。
ととのう手順3.外気浴で「ととのう」


水風呂から出たら体を軽く拭いて速攻で外気浴。
読んで字の如く「外の空気を浴びる」こと、さあ外に出ましょう。
露店風呂のある施設であればベンチなど休憩スペースがあるでしょう、そこに腰かけてリラックス。
素っ裸なのに不思議と全く寒くありません、人体の不思議。
毛穴がきゅっと閉じていて、体が魔法瓶のように熱を閉じ込め逃がさないためこのような感覚になるのです。
そして、この時が「ととのう」状態なのです。
「ふわっとしていながら冷静」な不思議な感じ、この感覚は中々文章では表しきれません。
是非ともご自身で体験して頂きたい。
ただし「ととのいタイム」はせいぜい2~3分、楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまうのです。
寒さを感じてきたらそれが「ととのいタイム」の終了。
真夏の場合は寒さの体感がなくわかりにくいので、体感ではなく時間で2~3分を目安にすればOKです。
これで基本の1セットは終わりです。
基本セットを3~4セット繰り返す
基本セットについては説明しましたが、あとはこれを繰り返すだけ。
セット間で休憩したり、入浴・洗体するなりその辺は各自の好きにアレンジして大丈夫。
私の場合は、1セット目の前に全て済ませてからサウナタイムに突入。
セット間では水分補給と休憩をとる程度です。
セットを繰り返すごとに水風呂の気持ち良さが格段に増していきます。
時間が許せば、1セットで終わらずに複数セットやってみるとサウナの魅力を存分に味わえるはずです。
私は大体3セットやって終わり。
本書では外気浴がメインのととのいタイムのように書かれていますが、私的には2・3セット目の水風呂が最高に好き。
もちろんサウナ終わりのフルーツ牛乳も欠かせません。
知ると誰かに言いたくなるサウナトリビア3選


トリビアという程でもないかもしれませんが、知っているとよりサウナーっぽくなれるはずです。
私は本書で初めて知った情報だったので、誰かに言いたくてウズウズしています。
サウナトリビア1.水風呂に最もコストがかかる


実は水風呂、中々にコストがかかっています。
水道水をそのまま溜めているわけではありません。
チラーという冷却装置によって、水道水を冷却し水風呂に最適な16~17℃に冷やしているのです。
水風呂に入るときは、「ありがとう」の気持ちを持って、なるべく温度を上げないように、水を無駄にしないように注意するのがサウナーとして最低限度のマナーですね。
サウナトリビア2.日本のサウナは価格が安い
世界的に見て日本のサウナは安いみたいです。
私の住む北海道であれば、大体の場合温泉などの入浴施設にサウナが併設されていて温泉入浴料金500円程度を払えばサウナにも入れます。
500円が安いか高いかは個人の価値観によるでしょうが、実際に効果を体感してみると500円は激安。
- 単行本1冊
- 居酒屋の生ビール
- 安めのランチ
身近な500円を何かひとつ、週に一度だけ我慢してそれをサウナに充てるのはどうですかね?
サウナトリビア3.サウナにデトックス効果はない
訳すと「デトックス=解毒」。
何となくサウナで大量の汗をかくことでデトックスされるようなイメージがるかもしれませんが、それは間違い。
汗と一緒に毒素がでることはほぼなく、サウナにデトックス効果はありません。
解毒は肝臓や腎臓の仕事であり、「サウナで汗をかく=デトックス」という式は成り立ちません。



サウナでたくさん汗かいてデトックスできたわー!



いや、サウナにデトックス効果とかねえし
だからと言って、デトックス効果を真っ向から鬼の首を取ったように否定すると人間関係の悪化につながりかねませんのでご注意を。
言い方も大事。
まとめ:脳を癒したいなら正しい手順でサウナに入れ


サウナの魅力を体験したいなら、『医者が教えるサウナの教科書』はとってもオススメ。
著者はお医者さんですが、医学的知識に乏しい私でも充分理解できる内容で、堅苦しさや難しさは全くありません。
当然サウナに本書を持ち込むことはできませんが、「ととのい」手順は全然難しくないので覚えられるはずです。
「脳をオフる」「脳疲労が~」「睡眠が~」とか医学的な部分ももちろんサウナの魅力でしょう。
しかしですね、まずは気持ちいい・気分が良くなるっていうことを体験して頂きたい。
小難しい話は抜きにして、まずは「気持ちいい」っていうのがサウナの大きな魅力のひとつなのは間違いありません。
どうせサウナに入るなら正しい方法で、正しく気持ちよく。
では、素敵なサウナライフを。
サウナ探しなら「サウナイキタイ」
最後にサウナ探しに便利なサイトをご紹介。
その名も「サウナイキタイ」→https://sauna-ikitai.com/
各施設の営業時間・料金はもちろんのこと、サウナの温度・水風呂温度まで網羅されているめっちゃ便利なサイトです。
地元のサウナ発掘はもちろんのこと、旅先・出張先でサウナを利用したいときには重宝間違いなし。