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【刺青(タトゥー)】一生消せない覚悟と不自由さを背負う覚悟【人は見た目】
「刺青(タトゥー)」、この言葉を聞いてどんなイメージをお持ちでしょうかね。
刺青(タトゥー)には賛否両論あるでしょうが、私の持論を記事にしてみます。
ところで、今回なんでいきなり刺青をテーマにしたのか。
東京オリンピックの話題で一時期ニュースになってやつ。
「刺青びっしりの外国人たちがたくさん来日して、温泉とかサウナは入場拒否するのか?」
というニュースをふと思い出したからです。
刺青(タトゥー)を入れると日本では生きづらい
まず「私個人が感じる刺青の印象」と、私が感じる「日本における刺青に対する認識」をざっくりまとめるとこんな感じ。
- 日本では「刺青=反社・アウトロー」のイメージは根強い
- 日本が世界に誇る芸術
- 人は見た目が大事、刺青によって損することは多い
- 私は刺青を入れていないしこれからも入れない、温泉とサウナが好きだから
刺青を真っ向から否定する気は全くなく、むしろ芸術面で言えば物凄く好き。
人の体をキャンパスにした超高難度な芸術であり、世界に誇るべき技術であり文化のひとつでしょう。
がしかし、芸術的に優れているから世間に認められているかと言えばそんなことはないのが現実。
日本に住んでる以上は刺青を入れることで社会的に「生きやすくなる」「優遇される」なんてことは皆無。
むしろ「刺青を入れている」事実により、生きにくさの方が勝っているのが現実ではないでしょうか。
庶民感覚で言えば、現代日本で刺青を入れると肩身が狭くなるのは間違いなし。
- 温泉・銭湯
- サウナ
- プール
- 公共の職(公務員)
肌を露出する公共の施設は「刺青NG」が大半、税金からお給料をもらっている公務員も刺青NGと聞いたことがあります。
刺青を入れることで色々な制約や不自由を強いられることは間違いありません。
色んな不自由を背負う覚悟がない人は刺青を入れてはいけません。
若気の至り、軽い気持ちで刺青を入れようと思っているそこのあなた。
刺青を入れることは完全に個人の自由ですが、それと引き換えに色々な制約を受けることも忘れてはいけません。
不自由さを「刺青に不寛容な社会」のせいにするのもダメ、何よりそれはかなりダサイ。
そんなもん知ってて刺青入れたんだろうが
「刺青=悪」のイメージは根強い一方、ハードルは下がっている
日本で刺青と言えば、反社会的・不良・アンダーグラウンドなイメージが強いですかね。
そんなイメージもあり、どちらかというと刺青に否定的な方が多いと感じます。
日本の場合、歴史的に刑罰で使われたことや現代でも反社会的勢力の象徴というイメージもあり悪い印象は拭えません。
最近は何とも思いませんが、10代の頃はやはり「刺青=反社」のイメージが強く、「刺青=怖い人」でした。
ただまあ、最近ではファッション的に入れる人も多く、「刺青=怖い人」って図式はだいぶ変化してきていると感じます。
頭ごなしに「刺青入れる=悪いこと」というイメージは、少し時代遅れなのも事実でしょう。
刺青・タトゥーのハードルが下がった要因のひとつには芸能人・有名人のタトゥー。
著名な方が刺青を入れていることで日本での刺青のハードルはずいぶん下がったように感じます。
例えば2018年に引退した歌手の安室奈美恵さん、息子さんの名前や母親へのメッセージを、刺青として体に刻んでいることは有名でした。
- ドラゴンアッシュのKJ
- ハイスタのKenYokoyama
- 格闘家の山本KID
私の青春を彩ったこのお三方なんかは、ワンポイトではなく割とガッツリ。
私が抱いていた「刺青=怖い人」のイメージは、相当和らいだように記憶しています。
テレビ・マスコミ、そして魅力あふれるカリスマ達が、若者の刺青へのハードルを相当下げたのは間違いないでしょう。
刺青は日本が誇る芸術であり唯一無二の技術
一人一人色も感触もサイズも違う体というキャンパスに、間違えることの許されない芸術・技術、それが刺青。
刺青は間違いなく日本が世界に誇れる芸術・技術のひとつ。
現に、日本旅行の目的が刺青を入れることっていう海外旅行者もそれなりにいるみたいですよ。
あんなに描きにくそうな人間の体に絵を描く、しかも失敗許されない。
彫師の方ってどんな鍛錬積んでいるんですかね。
あっぱれ。
「刺青は芸術」という価値観は漫画『ギャングキング』に影響
「刺青は芸術」というフレーズ、高校生の頃に読んだ『ギャングキング』という漫画に影響されています。
途中から飽きて読まなくなってしまったんですが、刺青に対する価値観を多少なりとも変えてくれた作品です。
漫画の内容的には、刺青が軸というより刺青好きな少年を中心とした不良漫画。
もっと刺青にフォーカスした作品だったら今でも飽きずに読んでいたかな。
ちょっと脱線しましたね。
気になるかたは是非。
「人は見た目が大事」不自由さを一生背負う覚悟が必要
今の日本では刺青ってのはまだまだ市民権を得ていません。
「まだ」というか、日本はこの先も刺青が当たり前に許容される国にはならないと考えるのが普通でしょう。
もし刺青を入れるなら、その辺の不自由さを一生背負う覚悟がなくてはなりません。
「刺青入れててガラ悪く見えるかもしれないけど、見た目じゃなくて内面を見て欲しい」、例えばこんなセリフに同意できる方は刺青入れないほうがいいです。
ぶっちゃけた話、人は見た目が超大事。
「見た目」という一次審査にパスしないと「内面」という2次審査にはたどり着けません。
「人間内面が大事」っていうのは綺麗ごととまでは言いませんが、それはあくまで「最低限度の見た目」があってこそ。
刺青というのは多くの人にとって「最低限度の見た目以下」というのが、今の日本の現状です。
外国人は刺青入れてる人多すぎな件
日本人に比べ、海外の方が刺青(タトゥー)に対してネガティブなイメージが少ないんでしょうか。
刺青人口が多いように感じます。
- 欧州サッカーを観れば刺青だらけ
- NBAを観ても刺青だらけ
- 格闘家を観ても刺青だらけ
もう肌の色わかんないじゃんレベルで刺青入ってる人の多いこと。
スポーツ選手はお金もあるし、体も引き締まっているから確かに似合いますよね。
東京オリンピック刺青問題で思う事「郷に入っては郷に従え」
東京オリンピック。
選手はもちろんのこと、観光客としても刺青どっさりな外国人が数多く来日することは容易に想像がつきます。
で、刺青(タトゥー)に対してそれ程寛容ではない日本はどのように受け入れるのか?
温泉・銭湯・サウナ・プール、これらは基本的には刺青NGの場所がほとんど。
刺青外国人たちがこれらの施設に押し寄せたときにどう対応するのか?
私の主張としては、「郷に入っては郷に従え」。
旅行先の土地の文化に触れ合うのも旅の醍醐味ですからね。
だけどまあ、オリンピックなんて超がつくほど国際的なイベント。
日本の良さとか文化をアピールする絶好の機会、「色んな文化に寛容的ですよ」アピールのために温泉・サウナも刺青OKにしちゃいそうで怖いです。
最近は「多様性を認める世界」に進んでいるみたいですからね。
「お・も・て・な・し」は互いに文化へのリスペクトが大前提
ちょっと古いんですが、2019年8月にこんな記事がありました。
公衆浴場や温泉旅館で、入れ墨(タトゥー)を容認する動きが出ている。2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、政府は入れ墨だけを理由に利用を拒むのは「不適切」との方針を打ち出した。ただ、反社会的なイメージが根強く対応に悩む施設もあり、どこまで広がるかは未知数だ。
引用元:朝日新聞DIGITAL
新型コロナの影響でオリンピックも延期、今は「刺青問題」どころではないんでしょう。
この辺の政府の方針は今どうなっているんですかね。
外国人観光客を取り込みたい気持ちもわかりますけどね、日本の文化にはまだまだなじまない気がします。
「お・も・て・な・し」も大事だけど、日本の文化も尊重して欲しいもんです。
「お・も・て・な・し」は、互いの文化へのリスペクトが大前提でしょうよ。
2019年ラグビーワールドカップでは紳士的な対応
2019年ラグビーワールドカップではたくさんの外国人が日本にやってきました。
その際も刺青(タトゥー)が話題になりましたが、選手団はかなり紳士的な対応でした。
たとえば、サモア代表。
日本戦で先発するFBティム・ナナイウィリアムズ(30)は「サモア人として文化的に、タトゥーで自己表現をすることがある。これはストーリー」と説明。その上で「ただ、日本にいるときは敬意を示し、ルールを守る。それをきちんと考えたい。シャツを着る、長袖を着る。そういったことをする。サモア人として、他の文化を尊重することも大事」と丁寧に思いを述べた。
引用元:日刊スポーツ
ニュージーランド代表もサモア同様、公の場に出るときは極力タトゥーが人目につかないように配慮してくれていたようです。
こんな感じで、「郷に入っては郷に従え」精神の方が多くいると嬉しい気持ちになりますね。
自分たちの文化も大切だし、相手の文化も尊重する。
これはほんと素晴らしい精神。
選手たちは紳士的でしたが、観客たちはどうだったんですかね。
温泉とかサウナとか断られても日本を嫌いにならないでね
ラグビーといえば『インビクタス 負けざる者たち』
ここでいきなり映画紹介。
『インビクタス 負けざる者たち』
ラグビーの記事書いてて思い出しました。
2019年ラグビーワールドカップ優勝国「南アフリカ」を題材にした映画。
かなりの名作なので、お時間があれば是非。
南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領と同国代表ラグビーチームの白人キャプテンがワールドカップ制覇へ向け奮闘する姿を、クリント・イーストウッド監督が描いた人間ドラマ。1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、国をまとめるためには、95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝が必要と感じ、代表チームのキャプテン、ピナールとの接触を図る……。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
引用元:映画.com
マンデラ大統領のセリフが心に刺さります。
外国人の飲みっぷりは規格外
ラグビーワールドカップ話題でもうひとつ。
実は私も生で1試合観戦したんです。
フィジーVSオーストラリア(in札幌ドーム)。
外国人たちの盛り上がり方もさることながら、とにかくビールの飲みっぷりはハンパじゃなかった。
1試合観戦でビール何杯飲んでんだろ、日本人とは肝臓の強さが段違い。
フィジー人・オーストラリア人・日本人、国境を越えてのスポーツ観戦、初めての経験はとても楽しく有意義でした。
生観戦で一気にラグビーファンになりましたね。
そう、話題になったにわかファンの一人です。
まとめ:刺青入れるなら不自由さを一生背負う覚悟を持って
刺青を入れるのならば絶対に忘れてはならないことは3つ。
- 一生不自由さを背負う覚悟を持つ
- 不自由さを刺青に不寛容な社会のせいにしない
- 人は見た目が大事
日本で生きる以上、社会的に刺青がプラスに働くことはほぼないと考えた方がよいです。
ただまあ、刺青は芸術として素晴らしいし大好き。
絶やしちゃいけない伝統芸術だとは思うんですけどね、なにせ不自由が多すぎるんで自分には刺青を入れる覚悟は全くありません。
刺青を入れるか迷っている方、これから訪れる不自由さを想像して天秤にかけてみましょうね。