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【LNP】プロバイダの適正な競争のために【双方向番号ポータビリティ】
インターネット回線(プロバイダ)をビッグローブ光からNURO光へ乗り換えたくてぶつかった壁、LNP。
色んな都合があり、ひかり電話の番号が変わるのは困るので調べ始めたLNP。
目的を持って調べると知識は身につくもので、LNPに若干詳しくなりました。
プロバイダのLNP乗り換えを考えている人の助けになれば、備忘録的な意味もあり記事にします。
- LNPって何?
- LNPが可能な場合と不可能な場合
- LNPの今後
今記事では主にこの3点について紹介しています。
2021年3月現在、ビッグローブ光からNURO光へLNPを利用した乗り換えは不可能です。
LNPは番号ポータビリティ(MNPの固定電話Ver.)
そもそもLNPって何だ?という話です。
LNPは番号ポータビリティの一種で、いわゆる番号持ち運び制度のことです。
- LNPとは何か?
-
MNPの固定電話番号Ver
実は固定電話もケータイ電話と同じように、電話番号を変えることなく契約先を変更することができるのです。
番号ポータビリティ(ばんごうポータビリティ)は、加入者移転、電気通信事業者や通信サービスを変更しても、電話番号は変更しないまま、継続して利用できる仕組みである。番号持ち運び制度とも言われる。
引用元:Wikipedia
- MNP→Mobile Number Portability
- LNP→Local Number Portability
MNPはケータイ電話の番号を変えることなく契約先を変更できる仕組みのことで、電話番号が変わると色々手間ですからこれは実にありがたい。
電話番号が変わらないことで、契約先の変更がより身近な行為になったことは間違いなく、格安SIM普及やいい方向での価格競争を生んだのはMNPの大きな功績。
ただし、LNPはMNPに比べ現時点でかなり不自由、いくつか条件があるので注意が必要です。
固定電話番号取得方法によってLNPに条件がある(2021年3月現在)
LNPはMNPと比べ自由度が低く、LNPするには条件があります。
まずは固定電話番号を取得した方法が重要になります。
固定電話番号の取得方法は主に下記3点。
- NTT加入電話で取得した番号
- フレッツ光・光コラボでひかり電話用に取得した番号(我が家はコレ)
- フレッツ光・光コラボ以外でひかり電話用に取得した番号(NURO光など)
この内「①NTT加入電話番号で取得した番号」は無敵です。
この番号は光コラボのひかり電話へLNP、NURO光のひかり電話へLNPが可能。
問題は「②フレッツ光・光コラボでひかり電話用に取得した番号」と「③フレッツ光・光コラボ以外でひかり電話用に取得した番号」。
この内我が家が当てはまるのは、光コラボ回線であるビッグローブ光のひかり電話用に新規取得した電話番号。
つまりは「②フレッツ光・光コラボで取得したひかり電話用の番号」。
別な光コラボ回線へのLNP乗り換えは可能ですが、光コラボ以外の回線へ乗り換える場合(例えばNURO光)はLNP不可。
電話番号は新規発行となり、それまで使っていた電話番号を変えざるを得ません。
これがネックとなりNURO光への乗り換え計画が頓挫(延期)。
もちろん「③フレッツ光・光コラボ以外でひかり電話用に取得した番号」も光コラボへLNPは不可。
NURO光乗り換え計画頓挫については下記記事参照。
フレッツ光→光コラボ、光コラボ→光コラボのみLNP可能(2021年3月現在)
- フレッツ光・光コラボでひかり電話用に取得した番号(我が家はコレ)
先ほど紹介したように、固定電話番号を上記の方法で取得した場合はLNPに条件が付きます。
結論を書くとLNP可能なのは下記2パターンのみ。
- フレッツ光→光コラボ(事業者転用)
- 光コラボ→光コラボ(事業者変更)
要はNTTの支配下にある契約先でなければLNPできないのです。
NURO光は光コラボ回線ではありません。
「フレッツ光・光コラボでひかり電話用に取得した番号」である我が家は、NURO光へ乗り換える場合にLNPが使えないのです。
ちっ。
2025年以降のLNP全面解禁(双方向番号ポータビリティ)を期待
BIGLOBE光からNURO光へLNPを利用した乗り換えは現時点で不可能なことをご理解頂けたでしょうか。
ただまあ、全然悲観することはなくいずれ「光コラボ回線→光コラボ以外の回線」へのLNPも可能になると信じています。
漠然とした希望的観測ではなく、NTTが下記のように発表しているので実現可能性は非常に高いものと考えています。
NTT東日本・西日本(以下、NTT東西)は2017年10月17日、固定電話のIP網への切り替えを2024年1月より開始すると発表した。交換機などが2025年頃に維持限界を迎えるため。1年かけて切替を行い、2025年1月に完了する。全国規模での固定電話のIP化は主要国でも初めてとなる。
引用元:business network.jp
IP網における番号ポータビリティについては、利用者の利便性の向上の観点から、モバイルと同様に双方向型に見直すべき。
引用元:番号ポータビリティの扱いについて(PDFへのリンク)
- 固定電話のIP化を2025年1月までに完了する
- IP化された番号はMNP同様にLNPの自由度が高くなる
詳しい仕組みはよくわかりませんが、要はこういうこと。
2025年以降が楽しみです。
まとめ:LNPの全面解禁で価格競争と顧客の利便性UPを願う
「ビッグローブ光からNURO光へLNPを利用して乗り換えたい」という個人的な目的は置いておいて、LNP全面解禁(双方向番号ポータビリティ)となればネット回線の価格競争も白熱するのではないでしょうか?
利便性や価格競争を考えれば、LNP全面解禁は少なくとも顧客にとって不利益はないように感じます。
ひかり電話のLNPを必要とする人がどの程度いるか不明ですけどね。
スマホ料金も高いなーと感じていたところ、格安SIMの台頭で価格破壊と価格競争は一気に進みました。
これには「MNPにより電話番号が変わらない」という後押しがかなり強力な援軍になったのは間違いないでしょう。
インターネット回線(プロバイダ)の料金は正直高いと感じていて、MNPのようにLNPも解禁となればネット回線の価格競争も始まらないないかなと密かに期待しているところであります。
NTTさん初め関係者の皆様、LNP全面解禁(双方向番号ポータビリティ)に向けてどうかひとつよろしくお願いします。